猫の主要な皮膚疾患
1、好酸性肉芽腫症候群
症状
イ、好酸球性プラーク、好酸球性局面形成:ノミの寄生などによる過敏反応。部位:鼠径部、会陰部、大腿部、脇など。
ロ、好酸球性肉芽腫:遺伝、過敏症。部位:大腿部、口唇部、顎部、口腔内など。
ハ、無痛性潰瘍:遺伝、過敏症。部位:上唇部。
季節に関係することがある。
診断
専門家による病理検査。
治療
ノミの駆除、食事療法(除去食試験)、コルチコステロイド、免疫抑制剤、インターフェロン、抗生物質、外科手術など。
2、食物反応による皮膚病
食物に含まれている物質が原因で皮膚に痒みが生じます。非季節性が特徴です。特定の成分に対して、即時型、遅延型の反応を起こします。食物不耐性も原因です。猫で多く見られる皮膚病です。グルココルチコイドに対する反応は乏しい。
症状
膿皮症、膿庖、赤班、フケ、局面形成、色素過剰、苔癬化、ジンマシンなど、身体のあらゆる部位が皮膚病になります。
診断
除去食試験
治療
ノミの駆除、食餌療法、アトピーの治療、抗生物質の投与。低アレルギーの玩具を与える。
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3、 猫の脱毛症
猫は多くの原因で脱毛症になります。多病巣性、左右対称性、斑状、特異部位性などに分類されます。原因は、内分泌性、性ホルモン、神経脅迫、アレルギー性、甲状腺機能亢進、副腎皮質機能亢進、糖尿病、腫瘍随伴性、皮脂腺炎、真菌症、疥癬、アカラス、その他。
診断
病変の型、程度、炎症、フケ、紅班などを調べます。血液検査:副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモンの検査。超音波検査:副腎の大きさを調べます。腫瘍の検査する。真菌培養、皮膚掻爬、細胞診、皮膚生検、除去食試験、皮内反応試験、ノミ駆除試験など。
治療
原因に則した治療を行なう。
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4、食物反応(猫の皮膚疾患)
食物中に含まれる物質によって起こる皮膚病です。即時型と遅延型があります。猫の皮膚疾患の約5%が食物反応による皮膚病です。アトピーの初発よりも食物反応の初発の方が一般的に早くでます。非季節性の痒みがあり、グルココルチコイドで痒みが十分に制御できません。
症状
嘔吐、下痢、鼓腸、腸蠕動亢進などがみられます。外耳炎、膿包、紅班、苔癬化、色素過剰などの症状があります。
診断
除去食試験
治療
アトピーの薬、抗生物質、抗真菌剤、ノミの駆除。
5、猫のノミアレルギー性皮膚炎
ノミの唾液中にある抗原に対する過敏反応の皮膚炎です。6ヶ月齢以上の猫で発症します。
症状
尾部、腰部、背部、尾背部、大腿尾側面、下腹部などに赤い点状の皮膚炎ができて、脱毛します。
診断
病変の分布図、ノミ駆除での皮膚病の反応など。瓜実条虫の存在。ノミの糞は濡れティシュで拭うと赤く染まります。
治療
フロントライン、マイフリーガード、多くの製剤があります。人間がノミから刺されるときはフロントラインスプレーを部屋に適量散布してください。
6、皮膚糸状菌症
真菌の種類は非病原性のものを含めると身近に100種類以上あります。猫の皮膚糸状菌症を引き起こす代表的な糸状菌はMicrosporum canisです。病原性糸状菌は、被毛、爪、皮膚の角化層に感染します。長毛の猫、アトピー体質、免疫抑制の猫、ステロイド投与、高温多湿の環境にいる猫、床下などで育った子猫、カビが生え易い肥料を撒く田んぼや花壇を散歩する猫。そういう猫は感染する機会が増えます。
症状
紅班、痒み、フケ、色素沈着。
診断
顕微鏡による大分生子の検出が確定診断です。真菌培養、ウッド灯検査など。
治療:プログラム、ケトコナゾール(ニゾラールなど)、ミコナゾール(フロリードなど)、クロトリマゾール、クロルヘキシジン、イソジン、ヨードチンキなど。猫舎、庭などに100倍希釈のハイターを散布します。あるいは、クロルヘキシジン液を散布します。
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7、耳ダニ症
Otodectes cynotisが外耳道などに寄生し、猫は耳の痒みを訴えます。
症状
赤茶色、黒い耳垢が外耳道に溜まります。頭部、頚部、尾部に皮膚病を起こすことがあります。
診断
耳ダニ、卵の検出。
治療
耳洗浄液、イベルメクチン、セラメクチンなど。但し、イベルメクチンは子猫には使用しない方がよい。